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ピッチデッキをClaude Designで作った話——投資家の前で実際に使えたか正直に書く

なぜピッチデッキに使おうと思ったか

Section titled “なぜピッチデッキに使おうと思ったか”

NANAKAZOKUでシードラウンドの資料を作るタイミングで試した。デザイナーに依頼する時間も予算もなかった。GammaやCanvaは以前も使ったことがあるが、テンプレートが「スタートアップっぽすぎる」のが気になっていた。Claude Designなら自分の言葉で指示できるはず、と思ってやってみた。

Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。Canva: ノンデザイナー向けのグラフィックデザインツール。Claude Designのエクスポート先の一つ。Gamma: AIを使ったスライド・プレゼン生成ツール。スライド作成でClaude Designと比較される。

最初の失敗:「かっこよすぎる」問題

Section titled “最初の失敗:「かっこよすぎる」問題”

最初に作ったデッキは正直すごくかっこよかった。グラデーション背景、アニメーション的なビジュアル、モダンなタイポグラフィ。「これ使えるじゃん」と思ったが、メンターに見せたら即ダメ出し。

「ビジュアルに圧倒されてメッセージが入ってこない。投資家は数字と課題を見たい」

確かにそうだった。Claude Designに「かっこいいプレゼン資料」とだけ指示すると、見た目優先になる。ピッチデッキは「伝えるための道具」なのに、デザインが主役になってしまう。これはClaude Designが悪いんじゃなくて、指示が雑だった自分が悪い。

2回目はこう変えた:

投資家向けピッチデッキを作ってください。
- 背景は白ベース、余白を多めに取る
- フォントは大きく・太く、1スライド1メッセージ
- グラフは最小限、売上推移のみシンプルに表現
- 装飾的なビジュアルはなし、会社ロゴのみ
- カラーは#0A2540(ネイビー)とホワイトの2色のみ
- 「投資家が10秒で要点をつかめる」レイアウト

これで劇的に変わった。「シンプルすぎる」くらいがちょうどよかった。

プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

スライドごとに分けて作るのが正解

Section titled “スライドごとに分けて作るのが正解”

ピッチデッキを1プロンプトで全部作ろうとすると、後半のスライドがゆるくなる。途中からデザインの一貫性が崩れてくる。うちは結局スライドを5枚ずつ分けて指示した:

  • 課題〜解決策(5枚)
  • 市場規模〜競合優位性(5枚)
  • チーム〜資金使途(5枚)

分けて作ったほうがクオリティが安定した。「1プロンプトで全部やろう」は罠だと思っている。

シードの面談で使った。投資家から「資料がわかりやすい」という反応をもらえた。Claude Designで作ったとは言わなかったが、特に聞かれもしなかった(バレなかったとも言えるし、それが基準かどうかは微妙だが)。

課題は残った。複数スライドのデザイン統一は難しく、フォントサイズの微調整などは手作業になった。完全自動化はまだ無理。ただ「叩き台を3時間で作れる」それだけで十分な価値はある。Keynoteで0から作ると2日かかる作業が、3時間の壁打ちになった。

作成日:2026年6月8日

更新日:2026年6月8日