社内マニュアルをClaude Designで量産した話
きっかけはクライアントの「ダサいって言われた」相談
Section titled “きっかけはクライアントの「ダサいって言われた」相談”あるクライアントから相談を受けた。「新入社員に渡す業務マニュアル、毎回Wordで作ってPDFにしてるんだけど、見た目がどうにもプロっぽくなくて」という話だ。
Figmaで全ページ作り直す?工数がかかりすぎる。PowerPointで整える?限界がある。そこでClaude Designで試してみることにした。マニュアルは内容が決まっていて、デザインの自由度はそこまで高くない。相性が良さそうだと思った。
結論から言うと、使えた——ただし最初の1時間は盛大にハマった。
最初のプロンプトで盛大にやらかした話
Section titled “最初のプロンプトで盛大にやらかした話”最初にこう入れた。
業務マニュアルの表紙を作って。シンプルで見やすいデザイン。会社名はXXX株式会社。出てきたのは……どこかで見たようなCanvaテンプレート感のある、無難すぎるデザイン。「シンプル」という指示が悪かった。Claude Designに「シンプル」と言っても、どのシンプルか伝わらない。
改善したプロンプトがこれ。
業務マニュアルの表紙。白背景、左側に幅30%のネイビー(#1E3A5F)縦帯。右側に大きいタイトルテキストをゴシック太字で配置。下部に会社名と作成年月を12px程度で小さく添える。余計な飾りなし。これで格段に変わった。「シンプル」ではなく、具体的なビジュアル言語で伝える——これがマニュアル系デザインの鉄則だった。
本文ページで次の壁にぶつかる
Section titled “本文ページで次の壁にぶつかる”表紙が決まったら本文ページ。ここでも詰まった。
ページごとにプロンプトを入れると、毎回微妙にデザインがズレる。見出しの位置が違う、余白が変わる、フォントサイズが揺れる。10ページあったら10通りの「微妙に違うデザイン」が出てきた。
解決策は**「スタイルシート」を最初に定義して、毎回の先頭に貼り付ける**こと。
以降のすべてのページで以下のルールを守ること:- 見出し1: ネイビー#1E3A5F、20px、左揃え、上余白40px- 見出し2: グレー#4A4A4A、16px- 本文: #333333、13px、行間1.8- 左マージン固定32pxこのテキストを毎回の先頭に貼ることで、10ページ通してデザインが揃うようになった。面倒だが、これをやるかやらないかで仕上がりが別物になる。
実際の工数は半分以下になった
Section titled “実際の工数は半分以下になった”- Figmaでの従来作業: 10ページのマニュアル = 丸2〜3日
- Claude Design導入後: 同じ量 = 半日強
差は歴然だった。ただ誤解してほしくないのは、「一発で完璧なものが出る」わけじゃないということ。修正プロンプトを3〜5回重ねる作業は毎回ある。それでも、トータルの工数はFigmaの半分以下に収まった。
こういう資料なら相性がいい
Section titled “こういう資料なら相性がいい”- 定型フォーマットが決まっている文書(規程、報告書、研修テキスト)
- 量が多くて一つひとつ丁寧にデザインする時間がない
- デザイナー不在のチームが体裁だけ整えたい場合
逆に、ブランドの細かいニュアンスや凝ったビジュアルが必要な資料は、Claude Designだけでは限界がある。そのときはFigmaと組み合わせる、もしくはClaude Designで下書きを出してFigmaで微調整する、という使い方が現実的だ。
「マニュアルのデザインに時間をかけすぎている」と感じているなら、一度試してみる価値はある。
作成日:2026年8月23日
更新日:2026年8月23日