「AIで作りました」とクライアントに言うべきか——正直に書く
これ、誰も正直に書いてくれないから自分で書く。
Claude Designを使って仕事をしていると、必ず直面する問いがある。「クライアントに言うべきか?」だ。
最初は隠していた
Section titled “最初は隠していた”最初の数ヶ月、正直に言えばあまり積極的に開示していなかった。「ツールで作りました」という感覚で、Figmaを使ったとか、Adobeを使ったとか言うのと同じレベルで考えていた。
でも違う、と気づいた。
Figmaは作業環境だ。Claude Designは「デザインそのものを考える部分」を担う。そこが本質的に違う。隠していたのは、正確には「AIが考えた」という部分を言わないでいただけで、それは詐称とは言わないまでも、モヤモヤが残った。
開示したらどうなったか
Section titled “開示したらどうなったか”あるタイミングで、付き合いの長いクライアントに「実はClaude Designを使っています」と話した。反応は予想外だった。
「そうなんですか、面白いですね。どうやって使うんですか?」
怒られなかった。むしろ興味を持たれた。その後、そのクライアントは自社のSNS運用にClaude Designを導入することになった。
逆に、別のクライアントでは「え、人間が作ってないの?」という反応があって、少し関係がぎこちなくなった。
つまり、クライアントによる。当たり前の話だけど、「全員大丈夫」でも「全員NG」でもない。
今の判断基準
Section titled “今の判断基準”今は以下の基準で動いている:
必ず開示する場合
- 契約で「AI不使用」を求められている(明示・黙示を問わず)
- クライアントが「手作り感」「人の目と手」を前提に価格交渉している
- 制作物が法的・医療・金融関係で、正確性の根拠を問われうる
開示する方向で動く場合
- 長期的な関係がある、信頼関係を大切にしたい
- クライアントが技術に興味を持っている(開示がビジネストークになる)
- 自分が「言いたくない」と感じている(そういうときは大抵言った方がいい)
ツールとして扱って特に開示しない場合
- バナーや社内資料など、制作プロセスより成果物の質が問われる単発案件
- 自分がディレクション・最終判断・修正を全て行っており、AIは補助ツールに過ぎない
- 相手が「どうやって作ったか」に全く関心がない
「責任は誰が取るか」で考える
Section titled “「責任は誰が取るか」で考える”結局、判断の軸はシンプルだ。成果物への責任は誰が取るか。
NANAKAZOKUが「このデザインで大丈夫です」と言って納品する以上、生成プロセスにAIが入っていても責任は自分たちにある。それはFigmaを使おうとClaude Designを使おうと変わらない。
だから「AIが作ったから私は知らない」という逃げは使えないし、使うつもりもない。その責任を取れる立場なら、開示の有無はケースバイケースで判断できる。
業界全体の話として
Section titled “業界全体の話として”2〜3年後には「AIを全く使わないデザイン」の方が珍しくなる。そのとき「使っていましたか?」という問い自体が意味を失うかもしれない。
でも今は過渡期で、クライアントによっては「AIか、じゃあ安くしてくれ」と言ってくる人もいる。その議論はまた別の機会に書く。
今の結論は:隠す積極的な理由がないなら、言えばいい。怖くなかった、が正直なところだ。
作成日:2026年7月23日
更新日:2026年7月23日