印刷用デザインをClaude Designで作るときの罠と回避策
「画面では完璧」が印刷で崩壊した話
Section titled “「画面では完璧」が印刷で崩壊した話”最初にチラシをClaude Designで作ったとき、画面上でビシッと決まったネイビーが、印刷所から届いたら緑がかった青になっていた。原因はRGB/CMYKの変換ズレ。Claude Designはディスプレイ用のRGBで出力するツールなので、印刷に回すと色が変わる。
「知識としては知っていた」ことが「実際のトラブル」になるまで、正直ここまで気にしていなかった。
CMYKで刷るなら「印刷所へのメモ」を先に作れ
Section titled “CMYKで刷るなら「印刷所へのメモ」を先に作れ”Claude Designに「印刷用」と書いてもCMYK変換はしてくれない。実際にやっている対策はこれだ。
- Claude Designで形を作る(色はなんとなく近い色で)
- 印刷所指定のカラープロファイルを確認する(JapanColor2011 など)
- エクスポートしたSVGまたはPNGを、IllustratorやPhotoshopでCMYK変換してから入稿する
プロンプトに Pantoneで言うと〇〇番に近い色で と書くと、後でCMYK変換するときの参考になる。正確には変換できないが、「どんな色を目指したか」を自分が忘れずに済む。
解像度は「300dpi相当」で指示する
Section titled “解像度は「300dpi相当」で指示する”Claude Designの出力はデフォルトで72〜96dpiのスクリーン解像度になりがち。名刺やチラシに使うと印刷したとき画質が荒れる。
対策は出力サイズを大きめに指定すること。
A4チラシ(210mm×297mm)、印刷用途なので最大サイズで出力してくださいこう書いてもピクセル数は保証されないが、それより大きいキャンバスで作らせておくと、拡大縮小の余裕が生まれる。最終的にIllustratorで300dpiに変換する前提で、「大きく出力してPDFに落とす」という手順が今のところいちばんマシな回避策だ。
塗り足し(ブリード)はClaude Designでは作れない
Section titled “塗り足し(ブリード)はClaude Designでは作れない”印刷に必須の「塗り足し(天地左右3mmのブリード)」はClaude Designでは直接作れない。ここは割り切って、ブリード分を含めた余白ありの状態でClaude Designで作り、最終仕上げは印刷専用ツールに任せるのがいい。
具体的には:
- Claude Design → デザインの骨格・配色・レイアウトを決める
- Illustrator / Affinity Publisher → ブリード追加・CMYK変換・トンボ設定
Claude Designを「印刷物のラフ制作ツール」として使うと、劇的に速くなる。完成品をそのまま入稿しようとするから詰まる。
印刷物に向いているプロンプト書き方
Section titled “印刷物に向いているプロンプト書き方”印刷物で実際に効いたプロンプトのパターンをいくつか:
A4縦向き、余白十分、文字サイズ大きめ、色は3色以内に絞って、印刷後に切り取る前提なので重要な情報は端から20mm以上離して配置名刺サイズ(91×55mm)の表面デザイン。読みやすさ最優先、カラーはメインカラーとアクセントカラーの2色のみ「端から〇〇mm離す」という指定は、ブリードや断ち落としを直接指定する代わりになる。Claude Designは物理的な印刷仕様を理解していないが、「余白を取る」という指示なら素直に従う。
結論:印刷物の50%はClaude Designでいける
Section titled “結論:印刷物の50%はClaude Designでいける”全工程をClaude Designで完結させようとすると詰まる。でも「ラフを爆速で作る」「クライアントへのイメージ共有用に使う」「何パターンも試す」ための道具として使えば、印刷物制作のスピードは確実に上がる。
色化けと解像度だけ気をつけて、最終調整は既存の印刷ツールに任せる——この使い分けを決めてから、チラシ・パンフ・名刺の制作時間が体感で半分以下になった。
作成日:2026年8月7日
更新日:2026年8月7日