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人間のデザイナーとの分業、ぶっちゃけどうしてる

結論から言う:デザイナーは必要、ただし役割が変わった

Section titled “結論から言う:デザイナーは必要、ただし役割が変わった”

Claude Designを本格的に使い始めて数ヶ月。「デザイナーが不要になるのでは?」という声をよく聞くけど、実際は違う。変わったのは何をデザイナーに頼むかだ。

Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。

最初に試みた「全部AIで済ませる」実験と失敗

Section titled “最初に試みた「全部AIで済ませる」実験と失敗”

導入当初、正直に言うと「外注費が削減できるかも」と思っていた。SNSバナーやLP素材くらいなら自分たちで全部作れる気がした。

結果:3週間で諦めた。

問題は品質じゃなかった。方向性の迷いだった。「この方向性でいいのか?」という判断に毎回時間をとられた。プロンプトは書けても、「これは違う」と言い切れる審美眼を持った人間がいないと、生成物がどんどんブレていく。素材の量は増えるのに、なぜかチームの迷いも増えた。

プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。LP: ランディングページの略。特定のCTAに向けて設計されたWebページ。

今のNANAKAZOKUはこう分けている:

Claude Designがやること

  • ドラフトの量産(バリエーション5〜10案)
  • 急ぎの簡易素材(SNS用など当日対応案件)
  • アイデア出しの叩き台を可視化
  • クライアント提案前の方向性候補

人間のデザイナーがやること

  • 方向性の決定と最終承認
  • ブランドとの整合性チェック
  • 細部の仕上げと微調整
  • クライアントとの方向性合意

一言でまとめると:**「生成はAI、判断は人間」**という役割分担。これが今のところ一番うまく回っている。

社内デザイナーとの摩擦があった話

Section titled “社内デザイナーとの摩擦があった話”

導入初期、社内のデザイナーから「自分の仕事がなくなるのでは」という不安の声が出た。対応が遅れたのは正直な反省だ。

丁寧に話し合ってみると、怖れていたのは「仕事量の減少」より**「判断権の喪失」**だった。誰でも素材を作れるようになると、「これはダメ」というデザイナーの意見が軽くなるのでは、という怖さ。

解決策:デザイナーを**「最終承認者」として明示的に位置づけた**。Claude Designは素材を生成するが、それが世に出るかどうかはデザイナーが決める。この役割を明確にしてから、摩擦はほぼなくなった。

クライアントワークで使う場合、外注デザイナーにどう説明するかも最初は悩んだ。「AIで作ったもの」と言うと、修正依頼のやりとりが複雑になることがあった。

今は「叩き台はAIで出しています」と最初から伝える方針にした。そうすると**「叩き台を崩す作業」として発注できる**ので、逆に工数が読みやすくなり、喜ばれることが多い。隠すより最初から言ってしまう方が関係がスムーズだった。

本音:デザイナーの価値は下がっていない

Section titled “本音:デザイナーの価値は下がっていない”

Claude Designを使って「デザイナーが楽になった」と感じる瞬間は確かにある。ブレスト1時間が10分になる感覚。でも「デザイナーが不要になる」とは全然思っていない。

むしろ、方向性を決める人・ジャッジする人の価値が上がった。誰でも素材を作れるようになったからこそ、「どれを選ぶか」「何が良いか」を判断できる目を持つ人間の重要性が増した。

AIが生成した10案の中から「これだ」と言い切れる人がいるかどうかで、最終アウトプットの質がまるで変わる。

作成日:2026年7月8日

更新日:2026年7月8日