研究者・学術関係者向けClaude Designガイド
研究者がデザインに追われる理由
Section titled “研究者がデザインに追われる理由”研究者がデザインツールを使う場面は、思っているより多い。学会ポスター、発表スライド、ウェブサイト用の画像、論文の概念図、ラボのSNS投稿……。でも「デザイナーじゃないから」という言い訳で、みんなパワポで適当に作って終わりにしている。
大学の共同研究者が学会前日に「ポスターが全然できてない」と相談してきたのが、Claude Designを研究用途で試したきっかけだった。結果、2時間で試作を出して、翌朝に仕上げた。
学会ポスターは一番相性がいい
Section titled “学会ポスターは一番相性がいい”学会ポスターはClaude Designと相性がいい。理由は構造が固定されているから。Introduction / Methods / Results / Discussion の枠が決まっていて、あとはテキストと図を当てはめるだけ。
実際に効いたプロンプトはこんな感じ:
A0サイズの学会ポスター。縦向き。セクション:Background / Methods / Results / Conclusion / Acknowledgmentsカラーテーマ:濃紺(#1a3a5c)×白。左上に大学ロゴの余白を200px確保。見出し:ゴシック体・白抜き、本文:明朝体・黒。図のプレースホルダーを3箇所(Results に2つ、Methods に1つ)。学術系のクリーンなデザイン。派手な装飾は不要。ポイントは「サイズ」「セクション名」「図プレースホルダーの位置と数」を明示すること。これを省くと毎回レイアウトが変わる。
概念図・フローチャートは罠がある
Section titled “概念図・フローチャートは罠がある”研究独自の概念図(実験フロー、分析パイプライン、データの流れ)をそのまま頼むと失敗する。専門用語を誤解して、それっぽいが科学的に意味をなさない図が出てくることがある。
実際に「タンパク質の折り畳みプロセスを示した図を作って」と頼んだら、見た目はそれっぽいが内容がデタラメな図が出てきた。
こういう場合の正解は**「デザインの枠だけ作ってもらい、内容は自分で差し替える」**こと。
4ステップのプロセスフロー図。ボックス4つを矢印でつなぐ。ラベルはプレースホルダーテキストでOK。左→右の横並び。学術論文のFigure用途。カラーは青系統。こう頼んで枠を出してもらってから、Figmaやイラレでラベルと内容を正確なものに置き換える。
発表スライドは意外と使える
Section titled “発表スライドは意外と使える”国際学会の発表スライドはかなり使えた。英語・日本語混在、図表の配置、テーマの統一——これは得意。
コツはスライドを1枚ずつ段階的に作ること。まずタイトルスライドだけ作って、スタイルが合えばそれを明示してから続きを依頼する。一度に20枚頼むと中盤でスタイルがブレる。
これには使わない方がいい
Section titled “これには使わない方がいい”- 数式・グラフの中身:LaTeXやRで作った図を後から貼り込む
- 精密な装置図・顕微鏡写真の加工:専門ソフトに任せる
- 査読ジャーナル向けの図:解像度・色域・ファイル形式の要件を確認してから
研究者にとってのClaude Designの使い方は、「デザインの枠と見栄えを作る」ツールとして割り切ることだ。内容の正確さは自分で担保する。この分業ができれば、締め切り前日の徹夜は減る。
作成日:2026年8月28日
更新日:2026年8月28日