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生成デザインの文字量を思い通りにコントロールする指示法

Claude Designに「バナーを作って」と頼むと、だいたい文字が多すぎる。見出しの下に説明文が3行、さらにサブテキストが入って、気づいたら読み物みたいなレイアウトになっている。逆に「シンプルに」と言うと今度は余白だらけで要素が少なすぎる。文字量のコントロールは、色や余白の指定よりはるかに難しい。

これ、ずっと悩んでいて、今はかなりコツをつかんだので書く。

なぜデフォルトで文字が多くなるのか

Section titled “なぜデフォルトで文字が多くなるのか”

Claude Designは「情報を伝えようとする」方向に引っ張られがちだ。デザインの目的を理解しようとするとき、「何かを説明する」という文脈を強く拾う。だから何も言わないと「キャッチコピー+説明文+CTAボタン」という構成になりやすい。

「シンプルに」という指示は全体の情報量を下げる方向に動くが、何をどう削るかはモデル任せになる。そうすると文字は残ってレイアウトが簡素になったり、意図と違う削り方をされることが多い。

※Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。※CTA: Call To Action(行動喚起)。ボタンやリンクでユーザーに次の行動を促す要素。

文字量を指定する3つのアプローチ

Section titled “文字量を指定する3つのアプローチ”

1. 要素ごとに文字数・行数を直接指定する

Section titled “1. 要素ごとに文字数・行数を直接指定する”

一番確実な方法。ふわっとした指示よりずっと効く。

ヒーローバナーを作ってください。
- メインコピー:10文字以内
- サブコピー:なし
- CTAボタン:1つ、テキストは「詳しく見る」
- その他テキスト要素:なし

「10文字以内」「サブコピーなし」まで書くとほぼそのとおりになる。「短めに」「コンパクトに」は効かない。

2. 参照スタイルで文字量感を伝える

Section titled “2. 参照スタイルで文字量感を伝える”

有名なデザインや広告のスタイルを引き合いに出す方法。

Appleの製品ページのように、見出し1行だけのデザイン。
説明文は不要。大きなビジュアルと短いコピーだけ。
ミニマルなファッション誌の見開き風。
テキストは1フレーズのみ。余白を最大限に活かす。

これは文字数を数えなくていいので楽だが、モデルの「Apple的」「ミニマル的」の解釈次第でブレが出る。精度は方法1より落ちる。

プレースホルダーに頼らず、実際に使うテキストをプロンプトに含める。文字量の問題は根本的になくなる。

以下のテキストを使ってバナーを作ってください。
【メインコピー】春の新作、届きました。
【サブコピー】なし
【CTA】詳細はこちら
テキストの内容は変えないでください。

これが一番確実。「テキストの内容は変えないでください」を入れると、Claude Designがコピーを勝手にリライトするのを防げる(これ、やらかしたことがある。勝手に英語に変えられたり、言い回しを変えられたりして困った)。

※プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

「テキストは最小限に」 → 最小限の解釈がモデル任せ。3行が1行になる場合もあれば、5行が4行になるだけの場合もある。

「ダミーテキストで」 → Lorem Ipsumが入るか、日本語のそれっぽいダミーが入るか、コンテキストに沿った仮テキストが入るか、ばらばら。「Lorem Ipsumでダミーテキストを入れてください」と明示するほうがいい。

「後でテキストを変えるので仮で」 → 「後で変える」を伝えても、その仮テキストがどのくらいの量なのかが伝わらない。「1行15文字の仮テキストを入れてください」のように量を指定する。

「文字を後から書き換える前提」のデザイン指示

Section titled “「文字を後から書き換える前提」のデザイン指示”

実案件では「まずレイアウトだけ決めたい」「文章は後でライターが書く」という状況が多い。そのときは文字量をフィックスした上で、内容はダミーにしてもらう。

ランディングページのファーストビューを作ってください。
構成:
- 見出し:20〜25文字のダミーテキスト(日本語)
- 説明文:40文字×2行のダミーテキスト(日本語)
- CTAボタン:1つ、「〇〇はこちら」の形式
テキスト内容は仮で構いません。文字量だけ上記に合わせてください。

この書き方で、レイアウトとテキスト量が意図通りに固まり、後から実際のコピーに差し替えやすくなる。

文字量の問題は「デザイン」ではなく「コミュニケーション」の問題だと思うようになった。Claude Designは何を作ればいいか分からないと、情報を増やす方向に動く。こちらが「何を省くか」まで明示することで、はじめて意図が伝わる。

具体的な数字(文字数・行数・要素の個数)を使うと、あいまいな形容詞より圧倒的に伝わりやすい。「シンプルに」より「テキスト要素は3つまで」のほうが正確に機能する。

作成日:2026年9月9日

更新日:2026年9月9日