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チームのプロンプトをルールブック化した話

最初の失敗:3人が同じブランドを指示したのに3種類の出力が出た

Section titled “最初の失敗:3人が同じブランドを指示したのに3種類の出力が出た”

NANAKAZOKUでClaude Designをチームに展開したのは2026年の5月ごろ。それまで自分ひとりで使っていたのを、マーケ担当と営業担当にも「使っていいよ」と開放した。

1週間後、Slackに3種類のバナーが貼られた。

  • 自分が作ったもの:紺×白、フォントはGeistっぽいサンセリフ
  • マーケ担当が作ったもの:水色×黄色、全体的に明るめ
  • 営業担当が作ったもの:黒背景に金文字、高級感重視

全員が「NANAKAZOKUのブランドカラーで」と指示したにもかかわらず、まったく違う結果になった。原因は単純で、「ブランドカラー」という言葉の解釈が3人でバラバラだったからだ。Claude Designはあくまで渡した情報しか使えない。曖昧な指示には曖昧な結果が返ってくる。

Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。

この経験をもとに、社内向けの「Claude Designプロンプトルールブック」をNotionで作った。内容は以下の4セクション。

1. カラー仕様(絶対値で書く)

Section titled “1. カラー仕様(絶対値で書く)”
プライマリ: #1A1A2E
アクセント: #E94560
背景(ライト): #F5F5F5
テキスト(本文): #333333
テキスト(サブ): #888888

「紺系」「濃い青」ではなく16進数で渡す。これだけで出力のブレが劇的に減った。

2. フォント・タイポグラフィ指定

Section titled “2. フォント・タイポグラフィ指定”
見出し: Noto Sans JP Bold、32px以上
本文: Noto Sans JP Regular、16px、行間1.6
英語テキスト: Inter、ウェイト500以上
  • 影(ドロップシャドウ)を多用しない
  • グラデーションは原則使わない(アクセントのみ例外)
  • 装飾的な枠線・ボーダーは使わない
  • 「信頼」「革新」「安心」などの抽象コピーを勝手に入れない

禁止事項は意外と重要で、書かないと「なんかキラキラしてる」「なんか古臭い」という出力が出てくる。

よく使うプロンプトの書き出しをテンプレート化した。

■ バナー系
「{用途}用のバナーを作って。
サイズは{幅}×{高さ}px。
背景は#1A1A2Eで、テキストは#F5F5F5。
フォントはNoto Sans JP Bold。
シャドウ・グラデーション不使用。
コピーは「{メインコピー}」のみ。余計な装飾テキストは入れないで。」
プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

最初はNotionにまとめて「これ見てね」と共有したが、誰も参照しなかった。Claude Designを使うときにNotionを開く習慣がないからだ。

今はSlackのチャンネルにピン留めするのと、Claude Projectのシステムプロンプトに直接書き込む方法を併用している。Claude ProjectのCustom Instructionsにルールブックの内容を貼っておくと、毎回コピペしなくていい。これが今のところ一番ラクだ。

ルールブックを導入してから2ヶ月経つが、「これじゃないやつが出た」という報告がほぼゼロになった。むしろ、メンバーが「この禁止事項、もう1個追加したい」と提案してくれるようになり、ルールブック自体が育ち始めた。

チームでClaude Designを使う場合、プロンプトを個人の裁量に任せるのは最初の1週間だけにしておいたほうがいい。早めに「このチームではこう指示する」というベースラインを作ることで、出力品質のブレを防ぐだけでなく、レビューも楽になる。「カラーが違う」じゃなくて「ルールブックの3番に反してる」と言えるようになるから。

作成日:2026年7月14日

更新日:2026年7月14日