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Claude Designを使わない方がいい場面、正直に書く

Claude Designを使い続けて数ヶ月が経った頃、気づいたことがある。「このツールを使わない方が早かった」という場面が、思ったより多いということだ。

ブランドが完全に固まっているプロジェクト

Section titled “ブランドが完全に固まっているプロジェクト”

クライアントから「VIマニュアルに従ってください」と渡されたとき、Claude Designは意外と苦手だ。

厳密なブランドガイドライン——特定のPantoneカラー、カーニングのルール、禁止使用パターン——をすべてプロンプトに乗せることは技術的には可能だが、指示量が多くなるとどこかが抜ける。「このグレーはPMS Cool Gray 9Cです」と指定したのに微妙に違うトーンが出てきて、修正に30分使ったことがある。

こういうケースは最初からFigmaでやる方が速い。

Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。Figma: デザイナーが多く使うUIデザインツール。Claude Designの主要な比較対象。プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

ピクセルパーフェクトが求められる場面

Section titled “ピクセルパーフェクトが求められる場面”

印刷DTP案件や、寸法が厳密なUI仕様書は向かない。

「ボタンの高さ44px、左パディング16px」を正確に再現するより、Claude Designは「雰囲気を掴む」方が得意だ。デベロッパーに渡す実装仕様書として使うのはまだ無理がある。エンジニアに「この通りに実装して」と渡したら「寸法が全部曖昧なんですけど」と返ってきた。当然だ。

クライアントワークの最終成果物

Section titled “クライアントワークの最終成果物”

これが最大の地雷だった。

初期ラフや方向性確認ならClaude Designは強い。でも「これをそのまま納品」はやめた方がいい。フォントのライセンス問題、画像素材の出典、微妙なレイアウト崩れ——最終的に人の手が入る工数を別途見ておく必要がある。

承認済みバナーをそのまま印刷に回したら、ラスタライズした際に文字が滲んでいた。確認不足の自分が悪いが、「出てきたものをそのまま使える」という錯覚が生んだミスだった。

修正回数が増えるほど、プロンプト設計が崩れる

Section titled “修正回数が増えるほど、プロンプト設計が崩れる”

最初の指示が曖昧なまま「これ違う、もう少し右に」「全体的にもっとシャープに」と繰り返すと、セッションが進むほど意図がブレていく。5回以上修正が続いているなら、プロンプトを最初から書き直した方がいい。


向かない場面が分かってから、逆にうまく使えるようになった。Claude Designが光るのはアイデアを素早く形にする初期段階複数案を短時間で比較したいときだ。「使わない方がいい場面を知ること」が、正しい使い方への近道だったと思っている。

作成日:2026年7月12日

更新日:2026年7月12日