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同じプロンプトなのに毎回違う結果が出る——一貫性を確保するには

Claude Designを使い始めてすぐ気づくことがある。同じプロンプトを貼っても、毎回違うデザインが出てくるという事実だ。

最初は「バリエーションが出るのか、便利だな」と思っていた。でも実務で使い込んでいくと、これが地味に困る。先週気に入ったデザインのスタイルを再現しようとしたら、全然違うものが出てきた。プロンプトは完全に同じなのに。

これはバグじゃなくてClaude Designの仕様だ。生成AIは確率的な処理をしているので、完全に決定論的な出力にはならない。Stable Diffusionのように「シード値」を固定する機能は今のところ存在しない。

Claude Designの中身はAnthropicのLLMとビジュアル生成エンジンの組み合わせだ。テキストプロンプトの解釈段階でも、ビジュアル出力段階でも、どちらにもランダム性が入り込む。

特に抽象的なプロンプトほどブレが大きい。「モダンでスタイリッシュなバナー」というプロンプトは、モダンの解釈もスタイリッシュの解釈も毎回変わる。反対に具体的な数値や固有名詞を使ったプロンプトはブレが小さくなる。

Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

コンテキストが失われた状態で再生成するのが一番まずい。新しいセッションを開いて「さっきと同じプロンプト」を貼ると、直前の会話の流れがないので前回とは全く別のデザインが出やすい。

「もう少し暗い色で」「もう少し大きく」という曖昧な修正指示も問題だ。Claudeが「どの程度」を判断する際にランダム性が増す。

制約を増やしてランダム性を減らすのが基本戦略だ。

背景色: #1A1A2E
テキスト色: #E0E0E0
アクセントカラー: #FF6B35
フォント: 見出しにNoto Sans JP Bold、本文にNoto Sans JP Regular
余白: 外側32px、要素間16px

色を「ネイビー系」ではなく16進数で指定する。フォントを「ゴシック体」ではなく具体的なフォント名で指定する。これだけで出力のブレが体感2〜3割は減る。

リファレンス画像を毎回渡すのも効く。気に入ったデザインが出たらすぐスクリーンショットを撮っておいて、次回の生成時に「このデザインのスタイルを維持して〜」と一緒に渡す。テキストだけのプロンプトより参照できる情報量が増えるので、スタイルの再現性が上がる。

プロンプトをファイルに保存して毎回コピペする習慣も重要だ。「なんとなく同じことを書く」のと「完全に同一のプロンプトを使う」のでは結果がかなり違う。Notionやテキストファイルでプロンプトライブラリを作ることを勧める。

それでもブレる場合の現実的な対処

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正直に言うと、どれだけ対策しても100%の一貫性は出ない。なので運用で対処する。

気に入ったデザインが出たら必ずその場で保存・エクスポートする。「後でもう一度生成できるだろう」は危険な考え方だ。

複数バリエーションを一度に出してもらう方法もある。「3パターン出して」と指示すれば、1回の生成で複数候補が手に入る。その中から選ぶほうが、再生成を繰り返すより効率的なことが多い。

会話の流れが積み重なると再現性が上がる傾向もある。同じセッション内でのやりとりを続けることで、Claudeが「このユーザーが求めているスタイル」を学習した状態になるからだ。一から新しいセッションを開くより、昨日の会話の続きから始めるほうがスタイルが安定しやすい。

一貫性を完全に制御するのは今のClaude Designでは無理だ。でも「具体的な数値指定」「リファレンス画像の活用」「プロンプトの保存と使い回し」の3点セットで、実用上困らないレベルには持っていける。完璧を目指すより、気に入ったものをその場で即保存する習慣が一番重要かもしれない。

作成日:2026年8月13日

更新日:2026年8月13日