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プレスリリース配信用バナーをClaude Designで量産した話

プレスリリースを出すたびに「バナーどうする問題」が発生していた。外注すると1枚あたり3〜5万円、納期は3営業日。月2〜3本のリリースを出そうとすると、毎月10万円以上飛ぶ計算になる。それをClaude Designで内製化してから半年が経った。結論から言うと、コストは9割落ちた。ただ、最初の2ヶ月はひどかった。

最初にやった失敗は「それっぽいものを出してもらう」という頼み方だ。

プレスリリース用のバナー画像を作ってください。
会社名:NANAKAZOKU
タイトル:新サービスリリースのお知らせ

これで出てきたのは、「お知らせ」とでかでかと書かれた青い背景のバナーだった。配信先のメディアに送ったら「少し手直しできますか」と言われ、結局外注した。

問題は3つあった。情報の優先順位がないターゲット媒体が未指定ブランドの文脈がゼロ

試行錯誤して、以下の型に落ち着いた。

プレスリリース配信用の横長バナー(1200×630px)を作ってください。
【配信先】PR TIMES、プレスリリースFAX配信、自社SNS(X)
【ニュースの核心】○○という新機能を追加。ユーザーの作業時間を平均40%削減
【会社のトーン】スタートアップらしい誠実さ。過剰な演出なし
【必須要素】ロゴ(左上)、キャッチコピー(中央大)、日付(右下小)
【色】メインカラー #1a1a2e、アクセント #e94560
【NGワード】「お知らせ」「ご案内」という文字は使わない
余白は詰め込まず、情報が3つ以内に収まるように整理してください。

このプロンプトで出てきたバナーは、外注品と比較しても遜色なかった。配信後のクリック率も上がった(計測できている範囲では従来比+23%)。

プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

月2〜3本出すなら、毎回ゼロから書くのは非効率だ。やっていること:

テンプレートを3種類用意する

  • 「新機能・サービス追加」用テンプレート
  • 「受賞・認定」用テンプレート
  • 「メディア掲載・提携」用テンプレート

各テンプレートには色・余白・フォントサイズの基準が入っている。変数部分だけ書き換えて渡す。

バリエーションを最初に3案出してもらう

1案だけ出してもらうより、「3パターン、方向性はA:クリーンミニマル、B:インパクト重視、C:テキストメイン」と最初に指定すると、選ぶだけで済む。選んだあとに「Bをベースにもう少し余白を増やして」と指示を出す。これで結果が安定する。

ロゴの扱い:ロゴをテキストとして渡しても、微妙に違うフォントで再現される。解決策は「ロゴは配置不要、左上にロゴを置くための余白を確保してください」と伝えること。あとで実物ロゴを自分で合成する。

PR TIMESのOGP推奨サイズ:1200×630pxで指定しているのに、出力時に縦横比が微妙にズレることがある。「正確に1200×630pxで出力してください」と明示的に書かないと、「おおよその比率」で返ってくる。

英語混入問題:キャッチコピーを英語にするつもりがないのに、「グローバル感を出す」方向に勝手に解釈されて英語が混じることがある。「すべてのテキストは日本語にしてください」を毎回明記している。

実際にかかっている時間とコスト

Section titled “実際にかかっている時間とコスト”
項目外注時代Claude Design導入後
1枚あたりコスト3〜5万円約200円(Claude Proプラン按分)
リードタイム3営業日20〜40分
修正回数平均2回初回で8割完成

プレスリリース自体を出す頻度が上がった副次効果もある。コストと時間の壁がなくなると、「これくらいのニュースなら出してもいいか」という判断が変わる。


バナー1枚のために外注窓口を叩くのをやめてから、広報の動きが変わった。細かいニュースも積み重ねて出せるようになったのは、Claude Designが裏方に回ったおかげだ。

Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。

作成日:2026年8月29日

更新日:2026年8月29日