イラスト・写真・フラットデザイン——スタイルを毎回ブレさせない指定法
「先週と同じ感じで」が通じない問題
Section titled “「先週と同じ感じで」が通じない問題”Claude Designを使い始めてすぐ気づいたのが、「スタイル」の一貫性がとにかく難しいということだ。「先週作ったバナーと同じ雰囲気で」とプロンプトを打つと、全然別物が出てくる。
Claude Designには会話の記憶がない。毎回ゼロからスタイルを理解させる必要がある。最初はそれが面倒で、「なんとなく任せれば同じものが出るだろう」と思っていたが、それは大きな誤解だった。
スタイルを4軸で固定する
Section titled “スタイルを4軸で固定する”実際に効果があったのは、スタイルを4つの軸で明示的に指定することだ。
- 描画スタイル:写実的(photorealistic)、フラット(flat vector)、イラスト(illustration)、水彩(watercolor)、3D(3D render)
- カラートーン:明るい(bright and airy)、暗め(dark and moody)、パステル(pastel)、モノトーン(monochromatic)
- 線の有無:アウトラインあり(with black outlines)、なし(no outlines, clean edges)
- テクスチャ:ざらざら感あり(grainy texture)、なめらか(smooth flat)、紙っぽい(paper texture)
例えばこういうプロンプトになる:
flat illustration style, no outlines, bright and airy colors,pastel palette, smooth clean edges, no textureこれをコピペ用スタイルブロックとして手元に保存しておき、プロンプトの冒頭に毎回貼り付けるようにしてから、スタイルのブレが劇的に減った。
「写真風なのにイラスト要素が混入する」罠
Section titled “「写真風なのにイラスト要素が混入する」罠”よくやらかした失敗が、写実的なバナーを作ろうとしているのに「warm and cozy atmosphere」という形容詞を使ったら、急にイラスト風のキャラクターが登場したことだ。
Claude Designは雰囲気を表す言葉をビジュアルスタイルとして解釈することがある。「cozy」「dreamy」「playful」といった言葉は、写真風を指示していても勝手にイラスト寄りの出力を誘発しやすい。
対策は、スタイルを明示した直後にネガティブ指定も添えることだ:
photorealistic, no illustration, no cartoon elements,real photograph style, no drawing effects形容詞1つで意図が崩れる。この経験を何度かしてから、ネガティブ指定が習慣になった。
スタイルシートを最初に渡す
Section titled “スタイルシートを最初に渡す”量産フェーズに入ったら、プロンプトの冒頭に「スタイル定義ブロック」を固定で入れるようにしている:
[スタイル定義]- 描画スタイル: flat vector illustration- カラー: 白・ネイビー・コーラルの3色のみ- フォント感: サンセリフ、太め- アイコン: 塗りつぶし型、角丸なし- 背景: 白一色か薄いグレー[ここから本題]今月のキャンペーンバナーを作ってください。...このフォーマットにしてから、複数のバナーをまとめて依頼しても統一感が出るようになった。スタイル定義をコピーして新しいプロンプトに貼るだけで済むのも地味に助かっている。
英語指定の方が精度が高い
Section titled “英語指定の方が精度が高い”試行錯誤の中で気づいたのは、英語でスタイルを指定した方が一貫性が出るということだ。「フラットデザイン」より「flat design with vector shapes」の方が安定する。「イラスト風」より「hand-drawn illustration style with warm line art」の方が意図が正確に伝わる。
今は成功した指定文をメモアプリにストックしている。新しい案件が来たら、近いスタイルの成功例を探して、そこから改変する。毎回ゼロから書くよりはるかに安定した結果が出る。
スタイルの固定は地味な作業だが、量産するほど効果が出る。最初の10分を使ってスタイル定義をきっちり書いておくと、後の20枚が全部揃って出てくる。
作成日:2026年9月2日
更新日:2026年9月2日