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展示会パネル・ブースバナーをClaude Designで3時間で仕上げた話

合同企業説明会の3日前、クライアントから「ブースに置くパネル、あと背面バナーも作れますか」と連絡が来た。展示会用のデザインはいつも外部のデザイン会社に頼んでいたが、日程が合わない。「Claude Designで試してみよう」と思い立って、結果的に3時間で仕上げた話を書く。

やったこと:パネル4種類+バナー1枚を一気に作る

Section titled “やったこと:パネル4種類+バナー1枚を一気に作る”

今回必要だったのは以下の構成だった。

  • A1縦パネル × 2枚(会社紹介・採用情報)
  • A2横パネル × 2枚(事業紹介)
  • ロールアップバナー(600×1800mm)× 1本

最初のプロンプトはこう書いた。

A1縦(594×841mm)サイズ、解像度150dpi相当の会社紹介パネルを作ってください。
対象:合同企業説明会のブース展示用
会社名:〇〇株式会社
ブランドカラー:#1A56C4(濃青)、#F5F5F0(クリーム白)
内容:キャッチコピー、事業概要3行、採用情報、会社ロゴ位置の余白確保
フォント:ゴシック系、視認距離2〜3m想定で大きめ

これで1枚目のデザインが出た。見た瞬間に「ちゃんとパネルっぽい」と思ったのは正直なところ。

※プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

罠だった部分:サイズと印刷データ

Section titled “罠だった部分:サイズと印刷データ”

一番はまったのがサイズ感の問題。

Claude Designが生成するのはあくまでスクリーン表示用の画像で、実際に印刷会社に入稿できる形式ではない。A1(594×841mm)と指定しても、出力されるのはピクセルベースの画像になる。印刷会社が求めるCMYKやブリード(塗り足し)の概念はない。

結局やったのは:

  1. Claude Designでビジュアルコンセプトと配色・レイアウトを決める
  2. 生成した画像をリファレンスとしてFigmaに持ち込む
  3. Figmaで実寸サイズのアートボードを作り、フォントと要素を再現
  4. 印刷会社用にPDF書き出し

「Claude Designで完結する」は今回は無理だった。ただし、Figmaでゼロから作るより圧倒的に速かった。ビジュアルの方向性を決めるのに30分かかるところが10分で終わった。

※Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。※Figma: デザイナーが多く使うUIデザインツール。Claude Designの主要な比較対象。

うまくいった部分:統一感のあるシリーズ展開

Section titled “うまくいった部分:統一感のあるシリーズ展開”

4枚のパネルを同じトーンで揃える作業が、想像以上にスムーズだった。

2枚目以降はこう指定した。

先ほどのA1パネルと同じデザインシステムを使い、
今度はA2横(420×594mm)の事業紹介パネルを作ってください。
同じブランドカラーと余白の取り方を維持。
内容は3つの事業を左右に並べるグリッドレイアウトで。

「同じデザインシステムを維持して」という言葉が効いた。毎回ゼロから指定し直すより、前の指定を引き継ぐ形にすると、色と余白の統一感が崩れにくい。

ロールアップバナーは縦長という特殊形状なので、別途こう指定した。

600×1800mm縦長のロールアップバナー。
上から:キャッチコピー(全体の上30%)、写真エリア(30%)、下部に会社情報(40%)。
視線誘導が上から下へ自然に流れるよう、余白を広めに。
会場は明るい照明環境を想定。

これが一番きれいに出た。縦長の制約をあらかじめパーセンテージで指定したのが正解だったと思う。

※デザインシステム: 一貫したUIを作るためのルール・コンポーネント・ガイドラインの集合。
作業時間
最初のプロンプト作成・修正30分
4枚のパネル生成+調整60分
ロールアップバナー20分
Figmaへの再現作業60分
印刷用データ確認10分
合計約3時間

外注なら最短でも3〜4日かかる作業が1日で終わった。クライアントも「思ってたより全然いい」という反応だった。

展示会デザインでClaude Designが向いていること・向いていないこと

Section titled “展示会デザインでClaude Designが向いていること・向いていないこと”

向いている

  • ビジュアルの方向性を素早く複数案出す
  • 同じシリーズで統一感を保ちながら展開する
  • アイデアに詰まったときのたたき台

向いていない

  • 印刷データ(CMYK・ブリード)の直接出力
  • ロゴデータの正確な組み込み
  • 解像度の精密なコントロール

完成データはFigmaかIllustratorで仕上げる前提で使うのが、今のところ正直なところ。それでも、「ビジュアルを決める時間」を大幅に短縮できるのは確かだった。

作成日:2026年9月28日

更新日:2026年9月28日