中途転職のポートフォリオをClaude Designで作り直した話
社内に転職を検討しているデザイナーがいて、「ポートフォリオ作り直したいんだけど手伝える?」と相談された。以前なら一緒にKeynoteを開いてちまちま修正していたが、せっかくなのでClaude Designで全部やってみることにした。
最初にやらかしたこと
Section titled “最初にやらかしたこと”「転職用ポートフォリオを作ってください」と最初に送ったら、英語圏のデザイナーポートフォリオ風のページが出てきた。カバーページに大きな顔写真、左側に実績アイコン、右側にビジョンステートメント。悪くはないが、日本の転職市場で使うには浮きすぎる。
日本の場合、特にBtoBの業界では「清潔感があって情報密度が高い」ものが好まれる。欧米風のポートフォリオをそのまま持ち込むと「個性的ですね」と言われて終わる。この前提をプロンプトに含めていなかったのが失敗だった。
効いたプロンプト構成
Section titled “効いたプロンプト構成”修正後は最初に文脈を固める形に変えた:
日本の転職市場(IT・デザイン職)向けのポートフォリオスライドを作ってください。対象は30代デザイナー、BtoB SaaS企業への転職活動用です。
スタイル要件:- 白背景、アクセントカラーは濃い紺(#1A3A5C)のみ- フォントは游ゴシック系、本文12pt相当- 写真なし(イラスト・アイコンのみ)- A4横向き、全6ページ構成
ページ構成:1. 表紙(氏名・肩書き・実績数字3つ)2. 職務経歴サマリー(会社名・期間・役割をタイムライン形式)3〜5. 実績紹介(各プロジェクト1ページ)6. スキルマップ・強み一覧これを送ったら初回からかなり近いものが出た。「日本の転職市場向け」「BtoB」「写真なし」の3つが特に効いていた。
日本語フォントの罠
Section titled “日本語フォントの罠”3ページ目あたりで「実績数字を大きく見せて」と指示したら、数字は良い感じになったがその下の説明文が明朝体になっていた。Claude Designでは、インパクトを強調しようとすると自動的にコントラストの高いセリフ系フォントを選ぶ傾向がある。
日本語だと明朝体がその役割を担うが、ゴシック体統一で作っているポートフォリオに混在すると一気に古くなる。
対策として「フォントは全ページで游ゴシック体に統一。ウェイト変化(Bold/Regular)だけで強弱をつけること」と明示した。この一文を入れるだけで揺れなくなった。
実績数字の「盛り方」をどうするか問題
Section titled “実績数字の「盛り方」をどうするか問題”4ページ目でハマったのが数字の表現方法。「売上20%改善」「ユーザー数3倍」などの実績を渡したとき、Claude Designがそれをそのまま大きく表示するだけだと印象が薄い。
「実績数字を棒グラフで比較表示、Before/After形式で」と追加指示したら一気にわかりやすくなった。グラフの色も「ビフォーはグレー、アフターは#1A3A5C」と指定することで、見た瞬間に成長が伝わる構成になった。
数字の盛り方に倫理的な問題はないが、どう見せるかがポートフォリオの本質なのでここは丁寧に指示した方がいい。
最終的にかかった時間
Section titled “最終的にかかった時間”- 初回プロンプト作成・調整:30分
- 6ページ分の生成・修正:2時間
- 内容の差し替え(実際の会社名・数字の入力):30分
合計3時間。以前Keynoteで同じものを作っていた頃は丸1日かかっていた。完成度は若干Keynote版の方が細かい調整が効いていたが、ベースのデザインクオリティはClaude Designの方が高かった。
転職活動は時間との戦いでもある。「3時間で書類通過できる品質のポートフォリオが出る」という事実だけで、十分使う価値がある。
作成日:2026年9月30日
更新日:2026年9月30日