デバイスフレームに入れると一気にそれっぽくなる——モックアップ提示の技術
クライアントへの提案で「これどう見えるか確認してほしい」という場面がある。フラットなバナー画像を「SNSに投稿するとこんな感じです」と言って見せるより、スマホのスクリーン上に配置されたモックアップで見せるほうが、圧倒的に話が早い。
これ、Claude Designでできる。指示の仕方を覚えてから、クライアントの「あ、こういうことか」が出るまでの時間が体感で半分になった。
最初にやらかしたこと
Section titled “最初にやらかしたこと”最初は「スマホのモックアップに入れて」という一言だけ書いていた。出てきたのは確かにスマホフレームに入ったデザインだったが、機種がバラバラ(あるときはiPhone風、あるときはAndroid風)、フレームの色が黒・白・グレーで毎回違う、画面サイズに対してデザインが小さすぎる、という問題が連発した。「任せる」ではなく「指定する」必要がある——グラデーションとまったく同じ構造だ。
指定すべき3要素
Section titled “指定すべき3要素”デバイスモックアップを安定して生成するには、以下を明示する。
1. デバイスの種類と向き
デバイス: スマートフォン(iPhone 15 Pro風、縦向き)フレームの色: スペースブラック「スマホ」と「タブレット横向き」では全然別の結果になる。向きも縦横を必ず書く。
2. フレームとコンテンツの比率
画面内のコンテンツが画面領域の90%を占めるように配置フレームは全体の50%サイズで中央配置背景: ライトグレー(#F5F5F5)これを書かないと、フレームが巨大で中のデザインが豆粒になることがある。逆に「画面全体に広げて」と書くとフレームが消えてコンテンツだけ出てきたりもした。
3. 複数デバイス展開の場合
デスクトップとスマホの両方を1枚に入れるケースも多い。
左側: MacBook Pro風ラップトップ(画面にデスクトップ版を表示)右側: iPhone 15 Pro風スマートフォン(画面にモバイル版を表示)2つのデバイスを並べて配置、背景はミッドナイトブルー(#1C2A3A)デバイスは斜め30度の角度でパースをつけるマルチデバイス展開の提案では、これが一番使える形式だ。
「テーブルの上に置いた」演出
Section titled “「テーブルの上に置いた」演出”フレーム指定だけでなく、「素材の上に置く」コンテキスト演出も使える。
木製テーブルの上にiPadを置いたような構図iPad画面にダッシュボードUIを表示iPadは斜め20度の角度テーブルはナチュラルウッドの木目右下にコーヒーカップを小さく添えるこういう写真的な演出は、プレゼン資料の表紙やホワイトペーパーの冒頭に置くと一気に質が上がる。実際にやってみて、クライアントの最初のリアクションが明らかに変わった。
実際に効いたプロンプトテンプレート
Section titled “実際に効いたプロンプトテンプレート”【モックアップ仕様】対象デザイン: 以下のSNSバナー(1080×1080px)デバイス: iPhone 15 Pro風、縦向き、チタニウムシルバー色配置: デザインを画面内に全面表示フレームサイズ: 全体の55%(中央配置)背景: グラデーション(#E8EDF2 → #C5D0DC、上から下)影: デバイスの下に薄いドロップシャドウ(透明度20%)これを冒頭に入れてから後半でデザイン内容を書くようにしたら、やり直しがほとんどなくなった。
注意点:「実際の製品写真」はNG
Section titled “注意点:「実際の製品写真」はNG”Claude Designの制約上、「iPhone 15 Proの実際の外観を再現して」という指示は拒否されることがある。「〜風」「〜のようなデザインのスマートフォン」という書き方が安全で、かつ十分に意図が伝わる。実用上の差はない。
モックアップを作るのに5分もかからない。でも提案のクオリティ感が別物になる。手を抜かない価値がある。
作成日:2026年10月12日
更新日:2026年10月12日