広報・PR担当者向けClaude Design活用ガイド
広報担当の仕事って、デザイン依頼を出す立場のくせに自分でビジュアルを作らざるを得ない場面がやたら多い。「明日の朝イチで配信したい」「急遽メディアから画像素材を求められた」「社長のコメントをSNSに出したい」——そのたびにデザイナーに頼んでいたらスピードが出ない。Claude Designはそういう隙間を埋めるのにちょうどいいツールだと、使い始めて3ヶ月で実感した。
プレスリリース配信の直前に差し込む画像が一番助かった
Section titled “プレスリリース配信の直前に差し込む画像が一番助かった”PR業務でClaude Designを最初に使ったのは、プレスリリースに添付する「お知らせバナー」だった。配信プラットフォームによっては画像があった方が掲載されやすいし、SNSでシェアするときのOGPにも使える。
プロンプトの型はこれで安定している:
・ニュース概要:[事業提携/新製品/受賞など]・掲載メディア想定:ビジネス向けWebメディア、X(旧Twitter)・トーン:信頼感、プロフェッショナル、堅すぎない・必要テキスト:見出し文(〜30文字)、会社名、日付・カラー:コーポレートカラー #1A3A5C、アクセント白・サイズ:1200×630px(OGP標準)最初の2〜3回は「AIっぽい汎用感」が出てしまっていたが、「企業Webサイトの投資家向けIRページのような、誠実で格調あるデザイン」と一言足したら一気にトーンが整った。言語化の難しい「雰囲気」はデザインサンプルの言葉で表すのがコツ。
メディアキットの素材を一気に揃えるのに使った
Section titled “メディアキットの素材を一気に揃えるのに使った”メディアキット(記者・メディア向けの素材パッケージ)には、会社ロゴ・代表写真・事業概要シートなど複数アセットが必要になる。このうちレイアウト系の素材——会社紹介のA4一枚シートやスピーカー紹介カードなど——をClaude Designで量産した。
罠があった:1回のリクエストで複数枚を頼むと品質が落ちる。「代表プロフィールカードを3人分作って」とやると3人目が手抜きになりがちだった。1枚ずつ確認しながら承認→次の1枚、という流れが結果的に速かった。
危機対応・謝罪コミュニケーションには使わない
Section titled “危機対応・謝罪コミュニケーションには使わない”これは失敗から学んだ教訓。インシデント発生時にClaude Designで「お詫びのお知らせ」バナーを作ろうとしたことがあった。正直やめた方がいい。
理由は2つ:
- デザインのトーンが明るくなりがちで、謝罪の文脈と合わない。Claude Designは基本的にポジティブなビジュアルの生成に最適化されている印象がある。
- 慎重に言葉を選ぶべき場面で、テキストの自動生成が入ると確認コストが増える
謝罪や危機対応の文書は人の手で丁寧に作るべきで、ビジュアル生成ツールに頼る場面じゃない。当たり前に聞こえるが、慌てているときほどこういう誘惑がある。
SNS向けコメントカード量産が地味に効く
Section titled “SNS向けコメントカード量産が地味に効く”社長や役員のコメントを画像化した「コメントカード」は、プレスリリース配信後のSNS拡散で思ったより反応がいい。1回の施策で3〜5枚は作ることが多いので、量産スピードが効いてくる。
・コメント本文(100字以内):「○○○○○」・話者名・役職:代表取締役 山田太郎・背景:ダークネイビー(#1A3A5C)、左端にシンプルな縦ライン装飾・テキスト色:白・引用符のデザイン:大きめのダブルクオート装飾(薄い透明感)・サイズ:1080×1080px(Instagram正方形)このプロンプトを保存しておいて、コメント本文と話者名だけ差し替えるだけにしている。再利用プロンプトにしてしまうのが正解。
広報チームのブランド管理との兼ね合い
Section titled “広報チームのブランド管理との兼ね合い”広報の立場だとコーポレートブランドへの感度が高い分、「Claude Designが勝手なカラー解釈をする」のが気になることがある。
対策として、チームでClaude Design用のプロンプト冒頭に必ずブランドカラーとフォントの指定を入れるルールを作った。例えば:
【ブランド設定(必ず守ること)】プライマリ: #1A3A5C / セカンダリ: #E8EDF2 / アクセント: #F5A623フォント: タイトルはゴシック系太字、本文は中太ロゴを使う場合は必ず余白を確保し、変形しないこの「必ず守ること」という言い回しを入れると、無視されにくい。試した体感値だが、かなり効く。
広報の仕事は「速さと正確さと品質」が同時に求められる。Claude Designはそのバランスを取るための道具として、デザイン依頼の補助というよりスピードが必要な場面の自走手段として位置づけるのがちょうどいい使い方だと思っている。
作成日:2026年10月8日
更新日:2026年10月8日