「プロンプトを書く時間」を正直に計測した——速くなるのか、遅くなるのか
「AIを使えば時間が節約できる」——この言葉を信じて導入したのに、なんか忙しい気がする。そう感じた人は自分だけじゃないはずだ。
1ヶ月前、本当に時間が節約できているのかを確かめたくて、Claude Designでの作業時間をストップウォッチで計り始めた。その結果を正直に書く。
計測してみた結果
Section titled “計測してみた結果”SNS用バナー(1080×1080px)を3パターン作るタスクで計測した。
| フェーズ | 時間 |
|---|---|
| プロンプトを書く | 8分 |
| 生成 → 確認 → 修正プロンプト | 22分 |
| 細部の調整・文字校正 | 15分 |
| エクスポート・ファイル整理 | 5分 |
| 合計 | 50分 |
Figmaで同じものを作ると60〜90分かかっていたから、確かに速くはなっている。でも「速い」と感じていた理由が間違っていた。
※Figma: デザイナーが多く使うUIデザインツール。Claude Designの主要な比較対象。※プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。
時間が消える本当の場所
Section titled “時間が消える本当の場所”最初は「プロンプトを書けば即完成する」と思っていた。実際は違う。
生成→確認→修正のループが一番時間を食う。1回で決まることはほぼない。「余白を増やして」「フォントが違う」「背景が暗すぎる」——これを繰り返すたびに5〜10分が消える。
プロンプトを書く時間(8分)より、修正ループ(22分)の方がはるかに長い。
「方向性が決まっていない」と詰む
Section titled “「方向性が決まっていない」と詰む”特に罠だったのが、方向性が曖昧なまま生成を始めること。「いい感じで作って」と投げると、生成物を見てから「やっぱり違う」を繰り返す。方向性を最初に固めれば不要だったラウンドを3〜4回余分に重ねることになる。
速くなる仕事・遅くなる仕事
Section titled “速くなる仕事・遅くなる仕事”計測を続けてわかったのは、仕事の種類によって全然違うということ。
速くなる:
- 参考デザインを見せられるもの
- 毎週同じフォーマットで作るバナー
- 「この前と同じスタイルで別の情報に」と言えるもの
遅くなる:
- 「なんかいい感じで」系のフワッとした依頼
- 完全新規ブランドでスタイルが未定のもの
Claude Designで「速くなった」は本当だ。でも速くなるのは「手を動かす時間」だけで、「考える時間」は変わらないか、むしろ増える。
「何を作るか明確な仕事は速い。明確じゃない仕事はFigmaより遅くなることもある」——この現実を知った上でツールを選ぶのが、結局一番の時短だと思っている。
※Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。
作成日:2026年10月16日
更新日:2026年10月16日