プロのデザイナーにClaude Designを見せた話——反応を正直に書く
先月、UIデザイナーとして10年以上働いている友人とランチをする機会があった。「最近Claude Designをよく使ってる」と話したら「実際に見せてよ」と言われて、その場でノートPCを開いて実演することになった。
正直、少し緊張した。プロの目で見られたとき、どう評価されるのかを知りたかったし、怖かった。
「速さ」には素直に驚いていた
Section titled “「速さ」には素直に驚いていた”まず、簡単なLPのラフをその場で作って見せた。「ミニマルで清潔感のある、SaaSサービスのランディングページ。メインカラーは#2563EB、英語テキストは使わないこと」という指示を入れて生成した。
1分くらいで出てきたのを見て、友人が言ったのは「えっ、速い」だった。
Figmaで同じものを作ったら少なくとも30〜40分はかかる、と言っていた。ラフとしての速度には素直に感心していた。特に「ここで複数バリエーションをすぐ出せる」という点は、クライアントとの初期ヒアリングに使えそう、という話になった。
「余白の取り方がAIっぽい」と指摘された
Section titled “「余白の取り方がAIっぽい」と指摘された”ただ、生成物を30秒ほど眺めていた後、最初に出てきたのがこれだった。
「余白の取り方が、なんか規則的すぎる」
セクション間のスペーシングが均一すぎて、意図的に「見せ場」を作っていないという指摘だった。プロのレイアウトは意図的に緊張感を作る——要素が詰まる場所と、ゆったりする場所を混ぜる。Claude Designが出してくる初期案は、全体的にバランスは取れているが「読ませる流れ」が弱い、と。
確かに、と思った。自分でも「なんかちょっと平凡だな」と感じる時の正体がこれだったかもしれない。
「インタラクションが想像できない」という批判
Section titled “「インタラクションが想像できない」という批判”次に言われたのが「これ、動いた時どうなるの?」という点だった。
ホバーエフェクトとか、スクロール時のアニメーションとか、そういうものが静止画からまったく想像できない、という話だ。Figmaで作ったデザインには、コンポーネントの状態遷移やプロトタイプが含まれているが、Claude Designの出力はあくまでビジュアルの静止画。
「デザインツールというより、イメージボードに近い」という評価だった。
これは自分の中でも整理がついていなかった部分だった。Claude Designを「最終成果物のツール」として見ると物足りない。でも「アイデアを素早く形にしてから磨くための起点」として使うなら十分に機能する。
逆に「これは面白い使い方だ」と言ってくれたこと
Section titled “逆に「これは面白い使い方だ」と言ってくれたこと”試しにもう一つ、複数バリエーションを並べて比較する使い方を見せた。「コンセプトA:企業向けの硬い印象」「コンセプトB:スタートアップ向けの柔らかい印象」という2つを5分で出して並べた。
これを見た友人が「クライアント提案のとき、この段階で選んでもらう使い方はアリだな」と言った。
初期コンセプトを複数見せる——という作業はFigmaでやると地味に時間がかかる。そこをClaude Designで素早く済ませて、方向性が決まってからFigmaで作り込む。この分業は現実的だと思った、と。
「Figmaの代替にはならないけど、ゼロ→1のフェーズには普通に使える。ただし使った事実をクライアントに言うかどうかは状況次第だな」
辛口だったけど、否定もされなかった。
自分が使ってきた実感と、ほぼ一致していた。プロのデザイナーに見せることで、自分がぼんやり感じていたことに言語を貰えた感覚があった。「余白の規則性」という指摘は特に刺さって、あれ以来プロンプトに「主要セクションの前後は広め、本文内は密度を上げる」という記述を加えるようになった。実際に少し変わった気がする。
ちゃんとプロに見せて、ちゃんとボロカスに言われるのは必要なことだと思った。
作成日:2026年9月19日
更新日:2026年9月19日