Kindle電子書籍の表紙をClaude Designで作った話
NANAKAZOKUで社内向けのノウハウ資料をKindleで出そうという話になり、表紙を作ることになった。外注すると5万円〜という見積もりが出て「Claude Designで行けるんじゃないか」と試したのが始まりだった。
結論から言うと、完成品はKDPに入稿できた。ただし一発では全然うまくいかなかった。
KDP表紙の仕様を最初に確認しないと詰む
Section titled “KDP表紙の仕様を最初に確認しないと詰む”Amazon KDPが要求するスペックは独特だ。推奨サイズは2560×1600px、最小サイズは625×1000px、ファイル形式はJPEGかTIFF、アスペクト比は1.6:1推奨。
最初にこれをプロンプトに含めず「ビジネス書の表紙を作って」と投げたら、1200×628pxのバナー寸法で出てきた。横長のFacebook OGP比率になっていた。完全に無駄打ち。
教訓:必ずサイズとアスペクト比をプロンプトの冒頭に書く。
縦型の書籍表紙デザイン。サイズ:2560×1600px(縦長、アスペクト比1.6:1)...テキスト配置が毎回「上に固まる」問題
Section titled “テキスト配置が毎回「上に固まる」問題”Kindle表紙のタイトルは縦長レイアウトで大きく中央配置が基本なのだが、何度やってもタイトル文字が上部に寄ってしまった。3回連続で同じ結果。
原因を調べたら、Claude Designは「日本語の本の表紙」を学習データで認識するとき、縦書き・上部タイトルのパターンが強く出やすいらしい。つまり「本らしく」しようとして古典的な縦組みレイアウトを出してくる。
回避策として使ったプロンプト:
横書きで中央配置。欧米のビジネス書スタイル。タイトルは画像の中心からやや上、全体の30〜40%の高さに配置。著者名は下部20%エリアに小さく入れる。縦書き禁止。「縦書き禁止」まで書いて初めて横書きになった。
背景の自動生成で著作権っぽい素材が出た
Section titled “背景の自動生成で著作権っぽい素材が出た”書籍タイトルが「生産性向上」系の内容だったので「ビジネス感のある抽象的な背景」と指示したら、某グローバル企業のオフィスっぽい写真が合成されて出てきた。商用利用できるか不明な質感のリアルな写真。
フォトグラフィック系の背景はリスクがある。代わりに使ったのがフラットなグラデーション背景+幾何学的な抽象パターン。
背景:ネイビーから深い青紫へのグラデーション上に薄い六角形メッシュのパターンをオーバーレイ写真・人物・実写風の素材は一切使わないこの指示でいくと生成はすべてベクター的なデザインになり、著作権の心配がない。
帯のデザインはあきらめた
Section titled “帯のデザインはあきらめた”電子書籍には帯は不要だが、雰囲気を出したくて試した。結果、帯のテキストエリアとタイトルエリアの比率がガタガタになり、何度やってもうまくいかなかった。帯は捨てた。今考えると電子書籍に帯の概念を持ち込もうとした自分がおかしかった。
KDP入稿で引っかかった1点
Section titled “KDP入稿で引っかかった1点”ファイルサイズの問題。Claude DesignからエクスポートしたJPEGが2MBを超えていて、KDPの推奨は50MB以内なので上限には引っかからないが、念のためオンラインで圧縮した。
もう1つ、KDPはRGBカラープロファイルを要求する。Claude Designの出力はRGBなので問題なかったが、もしPhotoshopなどで後加工するならCMYKに変換しないように注意。
最終的なプロンプト構成
Section titled “最終的なプロンプト構成”縦型の電子書籍表紙デザイン。アスペクト比1:1.6(縦長)。
タイトル:「〇〇〇〇のすべて」サブタイトル:「〜から始める実践ガイド」著者名:NANAKAZOKU
レイアウト:- タイトルは横書き、画面の30〜50%高さに大きく配置- サブタイトルはタイトルの直下に中サイズ- 著者名は下部15%エリアに小さく- 縦書き禁止
背景:濃紺→深い青のグラデーションアクセント:ゴールド(#C9A84C)のラインとアイコンスタイル:モダンなビジネス書、フラットデザイン写真・実写・人物は使わない5回試行で1枚目の「仕様ミス」、2回目「縦書き問題」、3回目「背景素材問題」、4回目「帯失敗」を乗り越えて、5回目でKDP入稿できるレベルのものが出た。
外注費5万円が0円になった。作業時間は失敗込みで2時間。電子書籍の表紙には十分使える。
作成日:2026年10月23日
更新日:2026年10月23日