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SNS運用担当者がClaude Designを使うと何が変わるか——毎日投稿の現場から

SNS運用の仕事をしていると、バナーの制作に時間をかけすぎていることに気づく瞬間がある。投稿の内容を考える時間よりも、「見た目を整える」時間の方が長くなっている日が週に3〜4日ある。

Claude Designを使い始めてから約4ヶ月。毎日の制作フローが変わったことを正直に書く。

SNS運用の現実——毎日バナーが必要という問題

Section titled “SNS運用の現実——毎日バナーが必要という問題”

1アカウントだけなら楽だ。問題は複数ブランドを同時に担当するとき。たとえば食品ECブランドとBtoB SaaSと地域の飲食店、これが同時進行するとどうなるか。

毎日の投稿数は多くないとしても、各ブランドのカラーコード、フォント、トーンがぜんぶ違う。切り替えのたびに「あのブランドの青は何番だったか」と確認作業が走る。Canvaのブランドキット機能を使っていても、指定通りにならないことが多い。

月曜朝に4ブランド分の週次バナーをまとめて作る、という作業が一番きつかった。

※Canva: ノンデザイナー向けのグラフィックデザインツール。Claude Designのエクスポート先の一つ。

1. プロンプトにブランド情報を埋め込む

ブランドごとにプロンプトの「ヘッダー部分」を作っておく。

ブランド: [ブランド名]
メインカラー: #E8472A
フォントトーン: 丸みのある親しみやすさ、カジュアルだが信頼感あり
画像スタイル: フラットイラスト、影なし、線なし
NG要素: グラデーション禁止、青系色禁止

このヘッダーをコピペして、その下に「今日の投稿テーマ: ○○キャンペーン告知」と追記するだけで、ブランドトーンがずれなくなった。月曜の4ブランド作業が、体感で40%は速くなった。

2. バリエーション生成が使える

SNS運用でA/Bテストをやっていると、同じ内容で「明るいトーン」「落ち着いたトーン」の2パターンが欲しくなる。Canvaだと1枚ずつ調整していたが、Claude Designでは「同じ内容で3パターン、それぞれトーンが違うものを出して」と指示できる。

精度は高くないこともある。でも「たたき台」として使える水準のものが一発で出る。それで十分なことが多い。

3. 緊急対応に強い

「今日の午後3時に急遽キャンペーン投稿したい」という依頼は、SNS運用あるあるだ。Figmaを開いてレイアウトを作り直す時間がないとき、Claude Designに既存ブランドのプロンプトを貼り付けて「30分でバナーが欲しい」という状況に対応できるようになった。

※Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。※Figma: デザイナーが多く使うUIデザインツール。Claude Designの主要な比較対象。※プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

実際にやってしまった罠——ブランドが混ざる問題

Section titled “実際にやってしまった罠——ブランドが混ざる問題”

最初の2週間で1回やらかした。複数ブランドの作業を同じセッションで続けていたら、2ブランド目のデザインに1ブランド目のカラーが混入してしまったことがある。

原因は、前のブランドのプロンプトが会話履歴に残っていて、それが影響していたこと。今はブランドを切り替えるときに必ず新しいセッションを開くというルールにした。たったこれだけで混入はほぼゼロになった。

もう一つ、「投稿文テキストをそのままデザインに入れて」という指示の失敗。テキストが長いと自動的に折り返されて、読みにくいレイアウトになることがある。文章はデザイン確定後に自分で差し込む、と決めてから問題が減った。

SNS運用担当として向いていること・向いていないこと

Section titled “SNS運用担当として向いていること・向いていないこと”

向いていること

  • ブランドカラーとトーンが決まっている定型バナーの量産
  • キャンペーンごとのバリエーション生成
  • 急ぎのバナー対応
  • サイズ変換(正方形→縦型への変換指示)

向いていないこと

  • ロゴを正確に再現すること(ロゴは別で用意して添付する前提)
  • 複雑なアニメーション付きバナー(静止画として出力して動きは別で)
  • 写真加工が必要なケース(人物写真のレタッチなど)

SNS運用担当者にとって、Claude Designは「デザインツール」というより「毎日の量産を支える作業補助ツール」と位置づけるのが現実的だと思っている。期待値をそこに合わせると、かなり使いやすくなる。

作成日:2026年10月20日

更新日:2026年10月20日