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年賀状をClaude Designで作ってみた——毎年5時間かかってた作業が45分で終わった話

毎年11月になると、そろそろ年賀状どうするかなという憂鬱が始まる。デザインに時間をかけすぎて2月に寒中見舞いになるパターンを、これまで3回やった。

今年はClaude Designで試してみた。結論から言うと、45分で「これでいい」と思えるものが出た。

最初にやらかした罠:「和風でお願い」が一番ダメ

Section titled “最初にやらかした罠:「和風でお願い」が一番ダメ”

最初のプロンプトがこれだった。

来年の年賀状デザインを作って。和風でおしゃれな感じで。

出てきたのは、海外ドラマに出てくる”和風”だった。朱色と金色の龍が盤面を埋め尽くす、インバウンド観光ポスターみたいなやつ。

「和風」という言葉は解像度が低すぎる。Claude Designにとっての「和風」は、外国人が想像する日本のイメージを参照してしまう。これは罠なので覚えておいてほしい。

※Claude Design: Anthropic Labsが開発したAIビジュアルデザインツール。テキストプロンプトからUI・スライド・マーケ資料などを生成する。※プロンプト: AIへの指示文。Claude Designでは自然言語でデザインを指示する。

効いたのは「具体的な様式を指定する」こと

Section titled “効いたのは「具体的な様式を指定する」こと”

修正したプロンプトはこう。

来年(巳年)の年賀状デザインを作ってください。
スタイル:
- 正月らしい余白重視のミニマルデザイン
- 白地に墨色・深い赤(#8B1A1A)・金(#C4972A)の3色のみ使用
- 蛇のモチーフは水墨画風のシンプルな線画
- 「謹賀新年」の文字は明朝体、縦書きで左側に配置
- はがきサイズ(148×100mm)、印刷用300dpi想定
用途:
- ビジネス向け(取引先への送付)
- 過度な派手さは不要、品のある仕上がりで

3色制限と具体的な色コードを渡したことで、落ち着いたトーンになった。「水墨画風の線画」という様式指定が特に効いて、モチーフが過剰にならなかった。

巳年(蛇)は正直むずかしい。蛇はビジュアル的にインパクトが強すぎて、年賀状に使うと「怖い」になりやすい。

試した回数:6回。 最終的に効いたのはこの指定。

蛇のモチーフは「全体像を描かず、頭部と少しの体部分のみ」で表現してください。
鱗は省略し、シンプルな輪郭線のみ。表情は穏やか・友好的に。
全体の20%以下の面積に収め、余白を活かした構図にしてください。

「全体を描かない」「面積を制限する」という指定が、威圧感を消す鍵だった。

「謹賀新年」「令和八年 元旦」などのテキストを縦書きで入れようとすると、Claude Designが横書きで出力することが多い。

解決策はシンプルで、テキスト配置をSVGや別ツールで後入れすること。Claude Designにはデザインの骨格(写真・イラスト・レイアウト)を担当させて、文字の最終調整はCanvaやIllustratorに任せる。

分業の方がむしろ速い。Claude Designに縦書き完璧を求めて5回試行するより、30秒でテキストを後入れする方が現実的だ。

※Canva: ノンデザイナー向けのグラフィックデザインツール。Claude Designのエクスポート先の一つ。
項目今年(Claude Design)去年(手作業)
着手から完成45分約5時間
バリエーション数6種類2種類
修正回数9回(プロンプト修正)無数(手直し)

費用は追加ゼロ(既存のClaudeプランに含まれる)。

複数パターンを出してクライアントに選ばせられたのも想定外のメリットだった。去年は1種類しか作れなかったので、「これで行きます」と言うしかなかった。

  • 10月中旬にプロンプトと構成を決めておく
  • 干支は「控えめに、一部だけ描く」指定が安全
  • 縦書き文字は後入れ前提で考える
  • 「和風」より「余白多め・3色・明朝体・水墨画モチーフ」のように要素分解して指定する

年賀状はシーズンもので毎年作るものなので、今年うまくいったプロンプトをそのまま保存しておくと来年が楽になる。tips/reusable-prompt-management の話と組み合わせると効果的。

作成日:2026年10月31日

更新日:2026年10月31日